パフォーマンス作品

「今まで何をやっていたのですか?」
と聞かれて「大学生の頃はパフォーマンスを表現方法にしていました。」と答えると
「パフォーマンスってなんですか?」
という質問をされます。
その度に上手い説明が出来ずにいました。

…ということで遂に作品を紹介することにしました。

そして相変わらず上手く説明出来ずにいます。
しかしそれがパフォーマンスの魅力だったりもします。
取り敢えずその場しのぎで説明する時は「私にとって『パフォーマンス』とは、例えば『新たな愛の告白方法』を提示する事です!」と答える様にしています。
もっと良い説明があれば是非教えて下さい。

ここでは大学生の頃の作品動画を掲載しています。

『混欲-flow.2002』(2002)
さも高尚なエロスを追求したかの様な作品だが、中身の無いスキャンダラスな作品を作りたいと思っただけの事。
しかしいつの間にか代表作みたいになっている。

動画はこちら(6分15秒)
要は「ハードボイルドな男の性にまつわる話」

『被観賞者はどっぷり浸る』(2003)
鑑賞者が作品を「見る」という行為と、その姿を作者が「見る」という行為と、その造形物が完成するまで未完成状態のモノを「見る」という行為から思い付いたパフォーマンス作品。
展覧会の会期中、昼間は造形物を展示し、夜間にそれを使ってパフォーマンスを行った。
被観賞者ポスター
動画はこちら(23分16秒)

物語的な要素をかなり入れたが、いま見返すと何の物語だったのか…面白いほどに不明。

ちなみに造形物には、人が入られるように作ってある。
そして作りながらも「これに入って動くのは大変だなぁ。俺は入りたくないなぁ。」と思って制作していたのはよく覚えている。
ちょうど手頃な後輩がいたので先輩の特権を利用して入らせてみた。
やはり最初は辛そうだったが、いつのまにか頭がおかしくなって「楽しくなってきました!」と元気に答えていたのもよく覚えている。
この造形物が足を出して動いているのが、非常に面白かったのでちょっと嫉妬したのもよく覚えている。
*そんな頭のおかしい後輩「山田歩」は現在ダンサーとして活動中。

昼間はこんな感じで展示中
ヒカンショウシャ

『恋泥棒』(2003)
好きな人にいきなりキスしたら嫌われる気がしたので、それに代わる新しい求愛行為を提示した作品。

動画はこちら(15分37秒)
要は「皆様に愛されたいと願う場末のキャバレー女の話」

『人は道々て』(2004)
人生の時間とパフォーマンスをしている時間を重ねてみたいと思った作品。
いつ始めていつ終わるかも分からず、とにかく時間を潰す為に肉体一つで体当たりした作品。

動画はこちら(32分41秒)
要は「希望と絶望に満ちたモラトリアムな男の話」
(映像の中で熱心に見入っている中年女性は私の母親です。未だに何を考えて見ていたのか聞けずにいます…)

『混欲-flow.2004』(2004)
「混欲-flow.2002」を2004年バージョンとして東京コンペ#1ダンス&パフォーマンス部門に応募。
丸ビルホールにて公開審査があり、審査員賞(伊藤キム賞)受賞。
混欲-flow.2004
動画はこちら(9分29秒)