面白い動画

 前回のブログで『トランスフォーメーション』という企画展について触れたのですが、それを読んでくれたリーダー(注1)から「トランスフォーマーで変身願望のあるベーちゃん(私のあだ名)には見てもらいたい。1:38過ぎあたりからが面白いですよ。」というコメントと共に動画が送られてきました。

http://www.youtube.com/watch?v=p_fgXcqOfdA&feature=related

 面白いと一言で片付けるには惜しい程に、いろんな面白要素が詰まっています。「何が面白いのかなぁ」と分析しながらこのブログに書き残しておきます。 (ちなみにネタバレも入りますので、まだ動画を見ていない方は先に見て頂いたほうがよろしいかと)

 曲じたいは80年代初頭に書かれたもので、アルバムの中の一曲として収められていたが、2002年にフジテレビ系ドラマ『ロング・ラブレター〜漂流教室〜』の主題歌起用に際しシングル・カットされ、それに伴い東山紀之と宮内佳奈子が出演したプロモーション・ビデオも制作された。というウィキ情報です。

 80年代特有のアーバンなメロディが時代の軽さを物語っています。このPVを20年経って作ったということが興味深いです。「80年代ってこういう感じだったよね」とクールに捉えていて。
 しかしこの2分37秒のPVは完結にドラマ的要素を網羅しています。プロの仕事だから当然なのでしょうが。驚きました。これシェイクスピアです。

 曲の最初、女性が男性を挑発しているように見えます。非常にキラキラした夢広がる健康的な女性の表情です。情熱的な赤い衣装です。つまり闘牛士ですね。となれば男性は牛です。0:52のところではスカートに手を添えて大きくあおっています。
 そして1:23~1:38の間で牛の熱が高まりドラマが動き出すのを感じます。「1:38過ぎあたりからが面白い」というコメントのとおり、この瞬間から男性の恋心の種火が強烈に発火します。求愛行動の開始です。凄いですよ。杖を捨てて。
 さて二人とも画面に対して前を向いています。お互いの視線が絡み合わない。女性は最初からずっと単調なステップを繰り返しているので、何だか女性がじらされている感じに見えてきます。心なしかステップに飽きています。さらに2:00のところで一瞬女性の表情がうつるのですが、泣きそうです。でも男性は必死に求愛している。これこそトレンディドラマの肝である「すれ違い」ってやつです。さっさと女性が振り返ればいいのに…。でも振り返ったらそこに男性はいないかもしれない。そんな想いがひしひしと伝わってきます。
 しかし2:05で男性が女性に指をさします。「好きだ!!」と言いました。(山下達郎さんも「アイラブユー」とここで歌っていますから)そしてここで山下さんの看板が出てくるところが憎い。芝居でいえばここは暗転の瞬間です。
 そして明かりがつくとあら不思議!?シーンが変わって、女性はもう両手を挙げて、2回転しちゃって大はしゃぎ。この回転はまさに牛と遊び合う闘牛士です。恋を楽しんでいます。
 思わず熱が入って分析してしまいました。分析というよりは主観で物語をあてはめてしまいましたが…それでいいのです!というのも…

 突然ですが、ただいま2月23日から始まる公演に向けて稽古の真っ最中です。今回出演する舞台は無言劇です。無言劇といってもパントマイムをするわけではありません。
 例えばこのPVで、女性はひたすら同じステップを繰り返す、中盤でスカートに手を添えてひるがえす、男性はゆっくりと立ち上がり、数歩あるき、立ち止まって、一間おき、杖を捨てて、踊り狂い、指をさす、そして女性は両手を挙げて、二回まわる。ざっくりと動きを抽出すれがこれだけの事です。そして私がいま取り組んでいる稽古も大きく捉えればこれと同じような事です。それがゆえに興味深くこのPVを見てしまいました。
 私はこの物語を、新しい出会いと見ましたが、それこそ闘牛にも見えました。もしかしたら別れの物語かもしれません。まぁ曲もあるし、衣装や場所の設定もあるのでさらにイメージは限られてきますが。そして曲のタイトルが『ラブランドアイランド』ですからね。ダジャレか!?とぶっとびました。実際にラブランドという都市もあってそれも調べると、またこのPVの深みが増していきます。

 さて話がややそれてしまいました。「トランスフォーマーで変身願望のある…」ということでリーダーから送られてきた動画でしたが、いずれ私が立ち上げようとしている変身のコンテンツとどう絡むのか考えていました。
 私ははっきりと衣装を纏うことでキャラクターに扮します。それと同じことでこの男性は1:38以降の「軽やかな動き」を纏うことでキャラクターに扮しているのだと考えました。トランス状態という言葉もふと頭に浮かびました。

 まだまだ書き始める長くなりそうなので、いったんここで文章をおさめます。完結にまとめれませんでしたが、日々こういった事に目を向けていきたいものです。

注1:リーダー(Leader)=指導者。何のリーダーかというと、私が在籍しているバンド『THE PARTY』のリーダーです。こちらのバンドの詳細も、近々コーナーを設けて紹介していきたいと思っています。ちなみにこのバンド活動は私のスキャンダル情報の屋台骨です。

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